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古着のトレーナーを買った。
古着のトレーナーを買った。

「スウェットって言うらしいよ」と友が言ったが、いいのだ、これはトレーナー。
樋口一葉一枚でトレーナー二枚、コーヒーが飲めるほどのお釣り
うむ、なかなか良い買い物をした。

冬場の静電気がひどくて、化繊をめっきり着なくなった。そして、寒暖差に弱いので、この頃は起毛のものが恋しくなった。

そこで、古着のトレーナーである。

この頃の市販のトレーナーは(トレーナーに限ったことではないが)、ほぼ確実に化繊が混じっている。また、綿100と謳ってる手頃なものは頼りないほどに薄い。
もう以前のように厚手の綿ものが作れる時代ではない。それに気づいてからもっぱら古着を買うようになった。

古着を着ている、とかいうとどこかお洒落に感じるが、否、あくまでもただ綿クエストの結果である。
ストリート系? なんだそれは。



思えば小学校の頃、みんなトレーナーを着ていたのだ。
今のような「子どものお洒落」という概念は一切なく、わたしたちみんな冬はトレーナー、夏はデカめのTシャツを男女関係なく卒業するまで着せられた気がする。
性差がないという意味で、とても平和な時代でもあった。

肌なじみの良いお気に入りのカラシ色のトレーナーには、koshino junko というロゴが書いてあった。
友達のトレーナーには、koshino hirokoとあった。
なんなのかさっぱりわからない謎の共通項。

これコシノって読むらしいぞ、お前ら姉妹だなー!

と笑われたりして、なんのこっちゃと思いもしたが、のちに実際リアルコシノ姉妹を知ったときはその強烈なインパクトに驚いた。
コシノトレーナーには必ず「since」と入っていて、koshino と since という二つの単語は、以降、街で見つけたりすると異様な愛着を感じる奇妙な単語となった(みうらじゅん的なものもある)。


たまにネットでも、「お、ちょっとこれいいな」と思ってトレーナーを買ってみたりする。
届いて、重くてちょっとがっかりする。
なんでもそうだか愛着を持って着続けられるかどうかは、重さもかなり大事である。

昨日買ったトレーナーは
起毛で、軽く、丁寧に使い古された綿のやわらかさ、たたんだときのゆるやかさ、なにより暖かさ、
すべて上位得点をつけられるものではないだろうか。

うむ、やはり良い買い物をした。

わたしはさっそくほふほふと袖に腕を通す。
暖かさがじんわり効いてきた満足で、冷凍の今川焼きをレンジでチンする。


ぬくぬくのトレーナー
ぬくぬくのおやき
ぬくぬくのほうじ茶


あの頃と同じ
ああ、のすたるじーなるかな
冬である。

古着のトレーナーを買った。_f0228652_17373283.jpg
相変わらず、ロゴの意味はわからないで買う。
sinceがないのだけが残念。




by loopmark1210 | 2020-11-17 17:15 | 日常記
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