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詩人への私的な目線考
詩人て苦手だなぁと思う
感傷的だし、繊細だし、
接するのが少し気を遣うし、
なんでこっちばかりが気を遣わねばならんのだと損な気になるし、
実際過去にトラブルが起きたし、
思い出す度に
気をつけよう気をつけようと思うし、
大体詩なんてものは、
客観的に完結させる小説に対して、
その瞬時の気持ちを放りっぱなしでとてもずるいと思うし、
折り合いもつかないし、
終着点がないし、

けれども
けれども

やはりわたしは
詩がとてつもなく好きだ
どうにもそうらしい

真空パック
瞬間冷凍
の言葉たち
よくぞよくぞ
保存してくださった

100年200年の時を経て
ページを開いても
香り立つ匂い
見える風景

よくぞよくぞ
保存してくださった
と思う


狂気の向こう側なんて
うっすら魅了されたりはするけれど
追おうなんて絶対思わないだろう

でも、
実は境目のない正気と狂気において
あえて狂気側を見つめ、言葉に換えた詩人たちを
なぜか無責任に
愛おしく思う

ざらっと整理した本棚を眺めたら
詩集ばっかりなのである。

それでちゃんとその先人たちの
境遇を想像していて
あまり得ではない、不器用な生き方の中で
精製させられた言葉たちに
ちゃんと心を共鳴させたりしている。

でも、悲しいことに
同時代に生まれていたら
わたしはやはり
白い目を向けていた人間なのだ
どこか変質的な彼らの行動を
どこか面倒くさく思っていただろう人間なのだ
現にさっきまでそうだった


言葉の恩恵を受けられる時代に生まれたのは
単に運が良かっただけなのかもしれない

いつだって詩人は
そうした境遇の中にあって、
だからこそ
無意識下で必要とされ
詩は生まれるのかもしれない

そして、それがわかるのは
100年の時間を
要するのかもしれない

100年経ったら返っておいで
100年経ったらその意味わかる


でも、どうせ現代に生きてるんだからさ
現代のうちに、
少しだけその目を
眼差しに変えたい


詩人への私的な目線考_f0228652_01320041.jpeg
萩原朔太郎を読みながら
そう思った











by loopmark1210 | 2018-09-28 00:59 | 日常記
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