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「お前の口にくちづけしたよ、ヨカナーン」
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有名なオスカー・ワイルド「サロメ」の台詞。

サロメというと、やはり思い浮かぶのは
ビアズリーの強烈な挿画。
なぜあんなにも、
美女サロメは醜く描かれてるのだろう。


美しい顔を持つヨカナーンは
決してサロメに振り向かない
誰もがサロメを賛美し、求めるのに。
それゆえに
サロメはヨカナーンの首を欲しがる


ビアズリーは若くして死んだゆえに
その白黒の強烈な作風が完成された。

でもたぶん、
その個性の裏を突くと
おそらく
色が使えなかったのだ。

だから、構図とぞわっとさせる線を巧みに作り上げた。
彼の作風には日本の浮世絵の影響が見て取れる。

彼の死後、
印刷技術が進み、
多色刷りの繊細なイラストレーションが生まれる(確か

そうなったとき
もしビアズリーが生きていたなら
一体どんな絵を描いたのだろう


しかし、
やはりサロメは白黒の印象が強い
サロメは白黒がしっくり来る
美しさや残忍さや、ねじ曲がった愛は
白黒に集約される

そうして、
なぜか、わたし自身、
白黒の絵を描きたいと思うときは
過去の作品を振り返っても
とても内的な自分を大事にしているときだったりする

白黒は内的な自分を
居心地よく肯定してくれるのだと思う。

ちょっとだけピンク赤を使ったけれど。



わたしのサロメイメージは
二の腕のラインが綺麗で、花の被り物をし、
黒の7つのヴェールを羽織っている



そういえば、
萩尾先生の「なのはな」に出てくるヨカナーンはとても魅力的だった。(伯爵と夫人も
重く難しく、答えの出ないテーマでありながら、
パンドラの箱のような魅力の引力を
見事描き切っていて、
それがまた、恐ろしいのだった。














by loopmark1210 | 2018-07-20 00:41 | イラストレーション
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