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映画「太陽はひとりぼっち」(原題 L'eclisse 英:The Eclipse 「日蝕」の意)
![]() 虚無的な美しさ、日常の中の非日常、怖れ Nihilistic beauty, non-daily life in the daily life , fear ------------------------------------------------------------------------------------- アントニオーニ監督の「愛の不毛三部作」の1つ。 主演はモニカ・ヴィッティとアラン・ドロン。美貌のカップル、申し分なし。 ![]() 淡々と描かれる情景はどこか意味深で不穏な空気を纏い、二人の美しさも虚無的なその一部となっています。 無機質な近代建築、揺れる木々、男女の出会い、喧騒の証券取引所、、、 どこまでも淡々かと思いきや、畳み掛けるラストには突然殴られたような衝撃を受けます。 この衝撃なんですが、これ、年を経て社会とかわかってくると、さらに何倍もゾッとするんじゃないかと思います。 アントニオーニの映画は年をとるほどわかるようになるものが多い気がします。 「夜」も十代に見た時はさっぱりだったんですが、この前久々に見たら男女の心の移ろいが、なんというかこちらもゾッとするほどで、「ひゃー こういう映画だったのか」と驚きつつ、結構苦い気持ちになりました。 ![]() 実存主義は「100分de名著」の放送から友人内でちょっとした話題となり、タイムリーにも勉強中なのですが(寺山修司も傾倒してたみたい)、本質の追求ではなく、「人間そのままを記録する」という認識だとしたらこの淡々とした空気感もわかる気がします。 当時の映画ってほんとに実験的だったんだなあと思います。 とにかくモニカもアランも美しい。 アラン・ドロンは何度かイラストにも描いていますが、あの不思議に輝く瞳は本当になんなんでしょう、魅力的です。 この作品、日本での興行が特に大成功を収めたそうです。 なんだかわかる気がします。 ※「太陽はひとりぼっち」、来月2月に東京のシネマブルースタジオにて上映されるそうです!→○ 次のイラストもモニカです!
by loopmark1210
| 2016-01-14 17:16
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