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映画「太陽はひとりぼっち L'eclisse」 < イラストレーション65 >
映画「太陽はひとりぼっち」(原題 L'eclisse 英:The Eclipse 「日蝕」の意)
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monica vitti and alain delon.

虚無的な美しさ、日常の中の非日常、怖れ

Nihilistic beauty, non-daily life in the daily life , fear


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アントニオーニ監督の「愛の不毛三部作」の1つ。

主演はモニカ・ヴィッティとアラン・ドロン。美貌のカップル、申し分なし。
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美男美女と来ると、情熱的な恋愛ものを想像してしましますが、これは全く違っていて、
淡々と描かれる情景はどこか意味深で不穏な空気を纏い、二人の美しさも虚無的なその一部となっています。

無機質な近代建築、揺れる木々、男女の出会い、喧騒の証券取引所、、、


どこまでも淡々かと思いきや、畳み掛けるラストには突然殴られたような衝撃を受けます。


この衝撃なんですが、これ、年を経て社会とかわかってくると、さらに何倍もゾッとするんじゃないかと思います。


アントニオーニの映画は年をとるほどわかるようになるものが多い気がします。

「夜」も十代に見た時はさっぱりだったんですが、この前久々に見たら男女の心の移ろいが、なんというかこちらもゾッとするほどで、「ひゃー こういう映画だったのか」と驚きつつ、結構苦い気持ちになりました。

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ちなみにアントニオーニってサルトルの実存主義の影響を受けているそう。
実存主義は「100分de名著」の放送から友人内でちょっとした話題となり、タイムリーにも勉強中なのですが(寺山修司も傾倒してたみたい)、本質の追求ではなく、「人間そのままを記録する」という認識だとしたらこの淡々とした空気感もわかる気がします。

当時の映画ってほんとに実験的だったんだなあと思います。


とにかくモニカもアランも美しい。
アラン・ドロンは何度かイラストにも描いていますが、あの不思議に輝く瞳は本当になんなんでしょう、魅力的です。

この作品、日本での興行が特に大成功を収めたそうです。

なんだかわかる気がします。


※「太陽はひとりぼっち」、来月2月に東京のシネマブルースタジオにて上映されるそうです!→○


次のイラストもモニカです!
by loopmark1210 | 2016-01-14 17:16 | エンタメの感想
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