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寺山修司を巡って
最近青森を顧みる機会が多くなっています。
一番大きな理由は「寺山修司」。
わたしの好きな音楽人、作家はみんな寺山と太宰、青森の「2人のシュウジ」から影響を受けていて
気付いた時から「いずれ寺山を経過しなければ」と感じつつ、敢えてずっと触れずにいたのでした。

それが、去年や先月、東京を旅した中ですごく「寺山っぽいもの」を感じる機会が多く、
東京にいるのに青森にいるような錯覚ばかり起きて、今回ついに導かれてしまったわけです。

わたしの周りには寺山を読んでる人はいません。
青森の人はなぜか寺山を知らない人が多い。
なぜなんだろう、こんなにも郷土に取りつかれた人をなぜ自分さえ知らずにいたのか
知った今ではわかりません。

さて、手始めにまず、三沢の寺山修司記念館に行きました。
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面白い展示方法でした。三沢のはずれに隠れ家的に存在しているんですよ。
石碑から望む風景が素晴らしい!
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芳名帳を見るとやはり関東圏の人が多かった。

日を別にして本日、不思議な縁で恐山へ。
恐山といえば、やっぱり「田園に死す」の半裸妖女の誘いシーンを思い出します。
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色鮮やかな風車。
風車は観光のために持ち込まれ、風車自体の歴史は浅いのだと妹が教えてくれました。
大湊中学の慰霊碑、頭の折れた地蔵、亡き人の弔いだろう表札や名札、
静かな戦慄。でも不思議と安らぐような。
死生がここまで日常に近い場所は恐山だけかもしれない。
円通寺よく撮影OKしたなぁ;
用事ありきで円通寺にも行ったんですが、残念ながら住職さんはいませんでした! 残念!

そして、恐山から少し行った釜臥山。
頂上の自衛隊のレーダーに2001年宇宙の旅に出てくる「モノリス」を感じました。
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霊的守護やSFを抱擁した青森。
なんて面白い場所だろうと思わずにいられませんでした。


昔から青森には違和感がありました。
うまく説明できないけれど、、、
本当にたくさん、
活動する上でのたくさんの、潰されそうな違和感。

わたしはその違和感を寺山を見ることで、埋めたいのかもしれません。

もちろん寺山が青森のすべてではないけれど

わたしは、寺山がこうしたことを作るに至るまでの
青森の閉塞的なものごと、内面心理の葛藤、気狂いの冬のこと、
反面ぞっとするような素晴らしい春の謳歌のこと
青森の風土的不可思議さ、霊的守護の世界、
永山則夫の言う貧困や無知、郷土のこと

ずっと逃げたかったそういうものと、敢えて対面する機会にしたいのだと思います。

それで何か描けたらいいんだけど、、、
逆に描けなくなってしまったのが問題だ・・・

また先日、最近亡くなったイラストレーターで絵本画家の沢田としきさんの隠れ家的な展示会に行きました。
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新町を彩った消火栓は彼の手によるものでした。
わたしはそれを知らず、「誰の落書きだろう」なんて思ったことがあります。
展示会では狭い空間に彼の色彩が溢れ、後年の作品はアンリ・ルソー風で本当に魅力的で
消火栓彩色の情熱の手書きメモを読んだとき胸が熱くなりました。
そういうわたし自身の無知と偏見がとてつもなく恥ずかしくなります。
知る機会がないのは、とても不運なことでもあるのだと思います。

わたしは地元のことをもっと知らなければいけない。
もしかしてものすごい誤解さえしているのかもしれない。
なので、もう少しいろいろ巡ってみようと思います。

しかし、それでもこの半年くらいでたくさんの方に出会えた。
いろんな方に会う度、自分が見えてくる気がします。



久々に長い雑記を書いてしまった。
自分をまとめるためのただの雑記です。
by loopmark1210 | 2010-06-12 20:03 | 日常記
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