「お前の口にくちづけしたよ、ヨカナーン」
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有名なオスカー・ワイルド「サロメ」の台詞。

サロメというと、やはり思い浮かぶのは
ビアズリーの強烈な挿画。
なぜあんなにも、
美女サロメは醜く描かれてるのだろう。


美しい顔を持つヨカナーンは
決してサロメに振り向かない
誰もがサロメを賛美し、求めるのに。
それゆえに
サロメはヨカナーンの首を欲しがる


ビアズリーは若くして死んだゆえに
その白黒の強烈な作風が完成された。

でもたぶん、
その個性の裏を突くと
おそらく
色が使えなかったのだ。

だから、構図とぞわっとさせる線を巧みに作り上げた。
彼の作風には日本の浮世絵の影響が見て取れる。

彼の死後、
印刷技術が進み、
多色刷りの繊細なイラストレーションが生まれる(確か

そうなったとき
もしビアズリーが生きていたなら
一体どんな絵を描いたのだろう


しかし、
やはりサロメは白黒の印象が強い
サロメは白黒がしっくり来る
美しさや残忍さや、ねじ曲がった愛は
白黒に集約される

そうして、
なぜか、わたし自身、
白黒の絵を描きたいと思うときは
過去の作品を振り返っても
とても内的な自分を大事にしているときだったりする

白黒は内的な自分を
居心地よく肯定してくれるのだと思う。

ちょっとだけピンク赤を使ったけれど。



わたしのサロメイメージは
二の腕のラインが綺麗で、花の被り物をし、
黒の7つのヴェールを羽織っている



そういえば、
萩尾先生の「なのはな」に出てくるヨカナーンはとても魅力的だった。(伯爵と夫人も
重く難しく、答えの出ないテーマでありながら、
パンドラの箱のような魅力の引力を
見事描き切っていて、
それがまた、恐ろしいのだった。














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# by loopmark1210 | 2018-07-20 00:41 | イラストレーション | Comments(0)
亡くなった祖母のこと
祖母が亡くなった。
不思議なことに、病院に駆けつけたし、葬儀もしたのに、
亡くなったという実感がない。

いまも作業していて
「この感じで行くと、いつ弘前(祖母の見舞い)に行けるかな」
と無意識に計算していて、ハッとした。

祖母は小説家であり、青森の地域文化に祖母なりに尽力した人だった。
小説家のキャリアでいうと、第56回の芥川賞の候補になっている。
受賞には至ってはいない。

唯一、三島由紀夫が推してくれたんだよ、パーティーで話をしたんだよ
瀬戸内寂聴を弘前案内したのはわたしだよ

と、にっこり笑って、
生前祖母は言っていたが、
わたしははいはい、と聞きながら
「でも、芥川賞取らなきゃ意味がないじゃないか」と冷たく思っていた。

祖母は小説家を「諦めた」人間なのだ。
自分は自身の活動において、そうはなるまい、そうとも思った。

でも、二年ほど前、それが全く違うと気づく出来事があった。
それは割愛するけれど、
そのとき、祖母は心から「本」という世界を、純粋に愛し、言葉を愛したのだと思った。

好きでい続けるということは
難しい。

かなり難しいことだと思うこともある。

祖母はなんでも読んだ。
月刊行の文学誌はもちろん、海外ミステリー、宗教学、又吉さんの火花も早々に読んだし、
宇宙学の本も読んでいた。
本の種類に差別をすることはなかった。

博学というわけでは決してない。
宇宙学だって、きっとほとんどはわからなかったんじゃないか。
ただ想いを馳せる才能が、なによりあったのだと思う。
そうして、
ベッドに横たわりながら、
祖母はどこでも行けたのだ。

宇宙にだって、飛んでいたのだ。

祖母は決して褒められる人ではなかった。
ダメなところも未成熟な面もたくさんあって、面倒な妹がもう一人いるようだと感じることも度々あった。

その分、本を愛する才能が誰よりあったのだろうと思う。


家族を見送るのは辛い。
20代前半で祖父と母を見送った。

少し年上の友達は
子どもがたくさんいて、ご両親もご健在。ばかりか、祖父母、ひいおばあさんまでご健在という。

見送ったことがないということは
どんな気持ちなんだろう。
少し皮肉を込めて思ってみる。

母とお出かけしている友達のSNSの投稿を見るたび、辛くなることも多かった。

でも、絵の活動を始めたのは
母の死がきっかけだった。
母が、個展を開いてね、と呪文をかけたからだった。


見送るからこそ気づくことが
絶対ある。
意地レベルでも言い切る。
言い切らなきゃいけない。

見送っただけ、つなげていかねばならないことが
きっとある

それがなんなのか
これからの時間をかけて
熟考していきたいと思います。


戦時中、本がなくて、
作り話を披露したところ、友人がとても喜んでくれたのが
祖母が話を作るのが好きになったきっかけだという。


本の扉を開けて
タイムリーパーみたいに
いろんな次元の世界を
自由に見て回ってください。


いつも東京に行く前には心細くて
祖母に会いに行った。
負けるなと言ってくれた。

自分たちは我慢しなければならなかった世代だから
あなたたちは好きなことをしなさい
そう言ってくれた。

ありがとう。
頑張ります。


かなり私的な日記ですが、ケジメとして、あえて記させてください。


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# by loopmark1210 | 2018-07-18 17:34 | 日常記 | Comments(0)
「うさももたんといちごちゃんコラボプチギフトセット」
〈今週末15日(日)の六戸夏祭りから、カフェうさももさんとのコラボプチギフト販売開始します〉

カフェうさももさんとのコラボプチギフトが出来ました!

『うさももたんといちごちゃんコラボプチギフトセット』
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うさもものキャラクター「うさももたん🐰」がお友達の「いちごちゃん🍓」に出会うストーリーをイメージして、

・書き下ろしポストカード
・いちご紅茶ティーパック
・うさもも特製焼き菓子

のセットです。
ワンコインで買えちゃう500円です。

誰かへのちょっとしたお礼にも、自分へのご褒美にも良いですよ。
ホッとリラックスタイムをどうぞ☕️

今週末、こちらで販売します。↓

〈六戸町夏祭り〉
日時:7月15日(日) 午前9時〜午後3時
場所:道の駅ろくのへ メイプルふれあいセンター

ゆるキャラショーや、シャモロック丸焼き振る舞いなどあり。

うさももさんブースでは、
特製ホットドッグやマフィン、ドリンク各種、おまけにラムネにヨーヨーと、
盛りだくさんでお待ちしてます!

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最近またツイッターを始めまして、
こちらの更新が疎か気味です。
loopmark_sannyで探してみてください。https://twitter.com/loopmark_sanny


今週はいろんなことがありました。
この話はまた今度。
まずは、イベントで元気にお会いできたら嬉しいです。








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# by loopmark1210 | 2018-07-13 23:44 | お知らせ | Comments(0)
竹宮惠子先生「地球へ…」ファンイラスト
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先日、やっと「地球へ…」読み終えました。
すごい、、、
風と木、変奏曲と同時期に全く趣向の違うSF(しかもある種の問題提起的な)を
描いてるとは…

竹宮先生の作品はエンタメ感がしっかりありつつも、
作品ごとに重く強いメッセージを持っているように感じます。
そして、出てくる男がみんな良い男!
漢!

萩尾先生や大島弓子先生は
もう少し私的な、
作家ご自身の内面が出てるモチーフが多いような気がします。

相変わらず24年組ブームで、
いまは20年ぶりにドラマ「イグアナの娘」を見ています。
これまた泣ける…

脚本の岡田惠和さんは、
とても自然に話の広がりが見えた、神の啓示が降りたように書き進めるのに苦労しなかった、
風なことをなにかで言ってましたが
(元々は短編を10数話のドラマに引き伸ばしてるため)、
長編漫画にしたら、こんな感じだったかもしれないなぁと思いました。


竹宮先生の変奏曲も読みたい!となったものの
現在発売していないらしく、
こちら手に入れました。
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なにか、ん…変だナ…
と思ってたら、三巻があるらしく、
しかも全話一冊にまとまってないらしく、漫画では未完のようです。

また探しに出なければ…

おそらく母世代の方が所有してたと思うのですが、とても状態が綺麗。
なんでも、昔のコミックスは紙質が良いらしく、劣化しづらいとか。

古書のコミックスもありですね!

さぁ、28日は
ポーの一族新章の2話目が発売です!
こんなに漫画雑誌の発売日を心待ちにするのは
小学校以来です。

そして、1日はいよいよ
buck-tick青森ライブです。


日々のワクワクに感謝いたします。








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# by loopmark1210 | 2018-06-26 20:29 | イラストレーション | Comments(0)
旅人気分で
旅人気分で、25歳までいた街をぶらりしてきました。

いや、と言っても車では何度も行き来してるんですが、
どうにもわたしは
故郷を旅人気分で歩きたいらしく、
やはり電車で行ったのです。

なんだか年々旅人モードが強くなって、
今回は大きいリュックにパーカーとキャップと
見るからに旅人、
な出で立ちで行きました。

楽しいんですよーこれ
帰宅ラッシュの時間帯、スーツの人々の中を
旅行者スタイルで歩くのは

なぜならわたしは数年前は
そのスーツの群衆の
一人だったわけですからですねー

あとこの格好だと思いきり
街の中をキョロキョロできる笑

キョロキョロしたいんですよね。
変化に気づいておきたい。

北林小波さんのパステル画展にお邪魔したり
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らせん堂さんに寄ったり
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カフェうさもものランチを食べて
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津軽居酒屋で友達と飲んで(旅人のふりして焼き竹の子の皮を剥いてもらう。剥けるのに。笑
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一泊してゆっくり、青森市を堪能しました。

なんだかわたしの暮らしたエリアが
数年後になくなるらしく、
暮らしの記憶の場所はなくなっても、
人とのご縁を大事に
なるべく来るようにしようと思います。

また、旅人仮装で遊びに行こうっと。(これは仮装なのか







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# by loopmark1210 | 2018-06-22 17:20 | 旅の記録 | Comments(0)